九月が永遠に続けば 作:沼田まほかる 感想

季節は冬になって、9月は過ぎた頃ですが、書店に立ち寄ると、人気No.1と書かれたPOPがあり、思わず手にとってしまいました。
この本、ゴミ出しに行って、忽然と消えた息子の文彦、いったいどこに行ってしまったのだろうか、幼馴染が、クラスメートが、そして母の離婚ではなれ離れにになっている父が、消えた文彦を探す。文彦を探す過程で、次々と明らかになる新事実、そして、暗い海から大きな白い獲物を捕る漁師の絵、文彦が消える前に残したメッセージのようにも受け取れる。はたして、文彦はどうなったのだろうか・・・私は、読み進めるなかで、物語の展開にあきれることもありました。母の奔放さ、父の意味が解らない行動と性癖・・・その行きつく先は・・・ちょっとびっくりでした。でも、最後には、9月の意味がわかったような気がします。9月ってアンニュイな感じの月ですよね。乙女座生まれの私がいうようなことではありませんが・・・ハィ。
びっくりでした、後から分かったのですが、うちのカミさんも同じ本を買って、ほぼ同時に読んでました。POPの力か本の力か正直に言うとわかりませんが、家には同じ本が2冊あります。結構、趣味が違うので、かぶることは無かったのですが、不思議な感じです。