2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

階段途中のビッグ・ノイズ 作:越谷オサム 感想

ウォーターボーイズ、スイングガールズ、ルーキーズそして、最新はタンブリングと高校の部活の物語って、思わず引き込まれような魅力がありますよね。いくつもの苦難やいやがらせなどを乗り越え、目標に向かってみんなで邁進する。そこには、そのときにしか…

かたみ歌 作:朱川湊人 感想

昔の商店街には、その街毎の人情や風情があった。いつの頃からか商店街は、郊外型の大型店舗に喰われ、人通りや臭いがなくなり、音が消え、ついにはそこに住む人の気配すら奪われてしまっている。『シャッター通り』いまでこそ普通に理解できる言葉だけど、…

夏を拾いに 作:森浩美 感想

ミーンミーミーミーン、、、油蝉が鳴く、高く青く抜けるような空、田舎の夏の風景の中でブンちゃんとその仲間たち4人が、少年時代のあの濃密で何をやっても楽しかった時代を描く・・・あの『夏の庭』は、少年と老人の話しだったが、こちらは同じノスタルジ…

霧のソレア 作:緒川怜 感想

無数の陰謀が重なる・・・そこには思いもしない結末が待ってた。 この本、フォックスの「24」に似た匂いがする。どこに真実があるのか、狙いはなんなのか、燃料切れの時間が刻々と迫っている、そこまでしないといけないのか・・・人の命、ロサンゼルス発の…