2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

罪深き海辺 作:大沢在昌 感想

東京からさほど離れていないが、しずかな港町『山岬』を舞台に起こる利権がらみの事件。それはかつて殿様と呼ばれた山岬の2大地主の一人今は亡き『千場伝衛門』の甥『功一』の出現がきっかけで発生した。さかのぼること6年前の台風の夜の伝衛門の死、さら…

贖罪 作:湊かなえ 感想

日本一空気のきれいな町の小学校で起こった殺害事件。被害者は、校庭遊んでいた5人の少女のうちの一人、都会から引っ越してきた娘だった。なぜその子だったのだろうか?難を逃れた4人の少女たち一人ひとりが心の傷を負う。 前作の告白同様、ひとつの事件を…

押入れのちよ 作:萩原浩 感想

『ちよ』は、築35年、家賃3万3千円のマンション(?)に棲むビーフジャーキーとカルピス好きの女の子。生まれは明治39年、でもいまだに14歳。深夜寝静まった頃に現れ、テレビを見たり、残り物を食べたり、歌を歌ったりするおかっぱ頭の女の子。 萩原浩といえ…

死亡推定時刻 作:朔立木 感想 

この本、読み始めたら舞台となっている街の情景・背景といったものが懐かしく、「そうだったなっ」とか「あっ、あそこだ」と手に取るようにわかって、すごく身近に感じられました。 そんなことはさておき、話しの内容は、司法の機関に『?』を感じるもどかし…