2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

悪人 作:吉田修一 感想

一人の普通の若い男が、ふとしたことから殺人を犯してしまう。罪は憎く重いが、それを犯した背景には偶然の積み重ねと、生い立ちからくるトラウマが重くのしかかる。本当に極悪非道な殺人犯なのか・・・読み進めていくうちに、偶然犯した罪に追われる被害者…

吉祥寺 サトーの『メンチ』に感激

吉祥寺周辺に行く用事があり、かねてからチャンスがあれば食べてみたいと思っていたサトーのメンチを買うことができました。このメンチは、ボール型で元祖「丸メンチ」と云われています。ずっしり重量感があり、松坂牛が入っている?というメンチ・・・肉汁…

そして誰もいなくなった 作:アガサ・クリスティー 感想

久しぶりにアガサ・クリスティーを読みました、自身5年ぶりです。 孤立するインディアン島、姿なき殺人鬼U.N.オーエン、インディアンが次々と消える童謡をなぞるように、一人また一人と殺されていく・・・インディアン島にいるのは、U.N.オーエンに招待され…

横道世之助 作:吉田修一 感想

土曜『王様のブランチ』の松田(哲夫)チョイス(マッチョイ)のコーナーが無くなってはや2カ月、ブックナビのコーナーはあるものの、地に足がついていないというかナビゲーターが毎回変わるので、一貫性が無くなっているというか、結果あまりブックナビを…

造花の蜜 作:連城三紀彦 感想

誘拐事件を題材にした小説はたくさんあります。先日ご紹介した『死亡推定時刻』も富士吉田市を舞台とした女子高生の身代金目的の誘拐が書かれていたのは、私も記憶に新しいです。でも、この「造花の蜜」における誘拐は、ひとことで言うと、『蘭』というクー…