2008-01-01から1年間の記事一覧

悼む人 作:天童荒太 感想

赤いカバーに耳の長い彫刻の写真、さらに『悼む人』といった思想を連想させるようなタイトル・・・この本を手に取った時、何が書いてあるんだろうと吸い寄せられるような感覚がありました。読み終えた今、一言、「生きる人の愛」が書かれていたと思っていま…

よつばと! ダンボー と 清河寺温泉

今日は朝から秋葉原に出かけ、メイド姿ありのコスプレありのといった休日の秋葉の風景を横目に『よつばと!のダンボーのフィギア』を探してメジャーな店から超マニアックな店まで次から次へとたっぷり3時間探しまくった。しかし、結果は中古美品しか見当た…

とんび 作:重松清 感想

読みながらこんなに人前で読むのが恥ずかしくなった本はありません。月曜の朝、東京から京都に向かう新幹線の中で読み始めましたが、涙がとまらず鼻水出っ放し、ハンカチで目を押さえ、ティッシュで鼻をかみ、車中の人に奇異の目で見られているような感じが…

純米大吟醸 月の桂 〜平安亰(へいあんきょう)〜

「わしは酒を飲むなら辛いものと思ってたけど、ちょっと甘めのこいつは美味いんですわ」と言われて頂戴した京都伏見の大吟醸、今夜、大根と昆布と玉子のシンプルなおでんを肴に楽しませていただきました。まずは香り、ホワっとしたまろやかさの中に繊細さを…

Beatle Tip(ビートルティップ)

普通のマーカーなんだけど、ペン先がカブトムシの角の様になっていて、細線よし、太線よし、そして、二重線も書けてしまう。海外にもっていって強く『日本』を感じさせることができる筆記具・・・自分で使うのもよし、お土産にもっていくもよし・・・匠の技…

ゲラDO キャンペーン第一弾!

12月に入り世情も気温も寒い日が続いていますが、そんな中ちっちゃな「しあわせ」のかつ、ささやかなおすそ分けということで・・・ 10月にオープンさせた"わしら"の動画サイト『ゲラDO』で新規会員募集(もちろん会費無料)のキャンペーンをはじめました。…

上質なJazzとお蕎麦

店の名前は三松庵(さんしょうあん)、店構えはコテコテの蕎麦屋、でも中に入ると上質なJazzのBGM(女将いわくご主人の趣味とのこと)、まるで目をつぶるとJazz Barのようだ・・・最近、ラーメン屋でJazzは聞いたことがあったけど、蕎麦屋では初めてで、これがま…

東京駅の次に儲かるのは・・・

今朝のTBSがっちりマンデーで、東京駅が儲かっている場所として紹介されていた。なるほど、最近の東京駅はうなずける。地下のグランスタや駅の廻りの高層ビル群と、人を集める駅と人気の店の誘致、器×企画の方程式の答えがそこにあるかのようで、2014年の新…

みぞれ 作:重松清 感想

たまに心の暖をとるかのように重松清を読む・・・いつも裏切らない物語がそこにあり冷え切った身体にマッチ売りの少女の燈すやわらかくて心地いい灯りのような気持ちをそっと置いてくれる・・・この『みぞれ』は1篇が40ページ程の短篇が11載せられている作品…

大辛ソースと赤 強烈なベストコンビ

一昨日、京都のお好み焼き屋ではじめて遭遇した『赤』、口当たりが甘く、女性好みの酎ハイのようだが、正体は赤玉ポートワインを焼酎と炭酸で割ったものらしい。これが辛いソースをたっぷりぬったお好み焼きとすごくよく合う!!!野球でたとえると赤だけに…

Pomera(ポメラ)

ポメラ・・・これは愛犬の名前ではありません、11/10発売になったばかりの『デジタルメモ』です。・・・ひさびさに買いと思えるデジモン(デジタルな品物)で、今、旬のネットブックなどUMPCをさらにシンプルにし、機能特化することでより使いやすく、スピ…

バナナダイエット 体験記

バナナがスーパーから消えた10月上旬、世の中の異常な盛り上がりもあり、バナナダイエットを始めました。あれから1カ月、季節もすっかり冬らしく冷え込むようになってきました・・・世間も落ち着き、バナナフィバーも峠を越したようです。私の方は、期待…

人はその気にさせて動くもの

大きな組織・小さな組織、その形態にはさまざまありますが、数万人規模〜数十人規模の会社におけるサラリーマン管理職の経験から、つたないですが「組織運営」を改めて見てみると、どのシーンでも必要だったことは『人(部下)をその気にさせる』ことでした…

CMペン

なかなか面白いものを見つけました! その名は『CMペン』。主に企業が関係者や顧客に販促の一貫として、配布する目的で作成する品物です。年末の挨拶には「カレンダー」や「手帳」が定番ですが、ボールペンにCMを付けて挨拶用に使うのもありかと思います…

8:2 の法則 市場占有率

数字の法則に注目してみると、「これは!」と感じるもが多々ある。8:2もその一つで大局的見地からの見方として有効だ。8:2のもとは、『全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという説で、イタリアの経済学者であるパレート…

2:4:2:3 の法則と契約形態の変化

数字にまつわる過去例から生み出された法則(知っておくといい言葉)には、『なるほどな!』とうならせるものがいくつもある。2:4:2:3はそのひとつで、企業の情報化投資をベンダー側からみた数字推移を表したものである。意味は簡単で、「契約したときの規模・…

越谷レイクタウン JR武蔵野線が熱い

この10月にオープンした越谷レイクタウンの巨大ショッピングモールをきっかけに、今まさにJR武蔵野線のしかも埼玉県南が熱い・・・こんなに人が集まるのは、越谷市の市制はじまって以来のことだろう。そのくらい、道路も電車もレイクタウンに向け大混雑だ…

黒の狩人 作:大沢在昌 感想

大沢在昌の描く『刑事物ハードボイルド』の世界は、いつも変わらぬタッチで相変わらず冴え(佐江)まくっている。過去の大沢作品を全て読んでいるが、この作品は、新宿鮫のようなシリーズを予感させる位、「佐江&毛」のコンビをかっこよく書いている。 物語…

こころ 作:夏目漱石 感想

「悩む力」に誘われて、高校時代に手にした本を約四半世紀ぶりに引っ張り出し、読んでみました。はじめて読んだ当時は、どう感じたのかすっかり覚えていませんが、読返してみると先生と私のたどたどしい会話の語尾や行間に、にじみでるような感情表現が見え…

動画サイト 『ゲラDO』

動画サイトを作りたくて起業・・・あれから1年、やっとの思いで稼動に漕ぎ着けました。その名も『ゲラDO』、おもしろ動画サイトです。特徴は、いろいろありますが、何しろメジャーになりたい、世の中に認められたいといった切実な弱小企業の想いをパワーに…

さよなら渓谷 作:吉田修一 感想

はじまりは、あの秋田連続児童殺害事件を思い起こさせるシーンだったが、それは単にお話しの飾りで、実のところその犯人である母親の隣に住む尾崎俊介が主人公の物語だ。俊介が大学の野球部時代に仲間と起こした女子高生暴行事件。それからの十数年、悔やん…

告白 作:湊かなえ 感想

作者の濃密でかつ緻密な表現にただ脱帽。 物語は、中学校の先生であるシングルマザーの森口先生が、学校(職場)で愛娘の愛美ちゃんを事故で失ったことの真相を終業式の日に受け持ちのクラスで告白し、少年法に守られていて、警察の手の届かない犯人の2人に牛…

熱い想いを内に秘め、行動あるのみ!

チーム(組織)で何か新しい取り組み(変革)を成功させるためには、抵抗勢力しかり、無関心勢力しかり、さまざまな人がいるわけで、心地いい人たちだけでそれを成しえることはできません。むしろ油と水のような相反する勢力を納得させて、それを見せつけること…

悩む力 作:姜尚中(カン サンジュン) 感想

最近売れている・・・とのことで、読んだ一冊です。正直、『新書』を読むのは不得意で、書いてあることのレベルの深さに追随できず、なかなか理解できなくてもがくパターンが多かったのですが、この『悩む力』は、夏目漱石とマックス・ウェーバーの著書につ…

今週の金言

世の中には心にしみる『いい言葉』(金言)がたくさんあります。今週、考えさせられた言葉を紹介します。 ●自分のことを現すには一瞬を捕らえるが、他人のことを現すには永遠を捕らえる。 →自分のことは具体的に捕らえがちだが、他人のことは抽象的に捕らえて…

所さんのDAITAI時計

面白い時計を見つけました。最近、時計といえば電波時計しかり正確さとタフさが主流となっていますが、そんななかで時間をDAITAI(ダイタイ)で知らせる腕時計です。『分』を前後や前半・半頃・後半の4分割に表示します。8:00なら8時前後と表示します。牧歌的…

彼岸入りを前に一足早めの墓参りで・・・

昨日、連休の中日に一足早めの墓参りに出掛けた。場所は埼玉県入間市、R16号を岩槻から上ること約1時間、指扇を抜け・川越をかすめ・狭山を通り・入間へ、普段は順調に進むのだが・・・この日は、狭山の端からストップ・・・カーナビの渋滞情報は、500mの渋…

西の魔女が死んだ 作:梨木香歩 感想

澄みきった空気、豊かな自然、その中でしっかりと息づく生命の息吹き・・・物語は、西の魔女(祖母)が亡くなった知らせを学校で受けたシーンからはじまる。都会に住む主人公の『まい』は、仲間外れが原因で学校へ行くのを拒否。そこで、しばらく田舎の大好き…

切羽へ 作:井上荒野 感想

本編が3月から翌年の4月まで。主人公のセイの南の島での生活と、心の移り変わりを月を数えながら描写していく・・・まるで24のようだ。美しい島と夫との生活、島民とのふれあい、そんなスローな生活の中で、新しく音楽教諭の石和がやってきた。次第に引かれ…

天使のナイフ 作:薬丸 岳 感想 

舞台は大宮を中心に埼玉・板橋・池袋と聞きなれた地名が並ぶ。3人の凶行により命を奪われた主人公桧山の妻、しかし、当時13歳のだった犯人の少年達は、『可塑性』を重んじる少年法により守られ、重罰も謝罪もなくさらに名前すら明かされない。理不尽という言…