強力な実行・推進の源は、大義名分

物事の遂行にあたり、ひとつ筋を通し、共通の価値観を見出せるようにするもの。すなわち大義名分は、会社で言うと、TOPマネージメント層が全社員のヤルキ・奮起を促すためのもっとも重要なメッセージである。プロジェクトにおけるそれは、長期に渡る過酷な作業の中において、集中するあまり視野が狭くなり、あるいは、価値が見出せず煮詰まったときに、原点回帰をさせ、明日への活力源になるという性格のものでなくてはならない、だから、社会性と自己実現などの要素を加え、できるだけシンプルに作っていくことが大切だ。
プロジェクトの常だが、いつものルーチンワーク以上の作業が付加されることになる、やる側からみると、迷惑な話しである。業務改善のためなどの目的は示されていても、直接の受益者ではなく、むしろ大きな受益のためのサポートだとしたら、やっている価値が見出せない・・・そして、作業期限が迫る・・・モチベーションはダウン・・・よくあるケースと思う。ここに大きく欠けているのは、コミュニケーションであり、そして、そこで話しをすり込まなくてはならないのが大義名分であるはずだ!だから、進捗会議があり、朝礼や夕礼があるのです。シンプルなもので、忘れがちになることも多いが、巻き込む人が多ければ多いほど精神的なつながりが疎遠になるため、迷ったときの万人共通の合言葉・迷ったときの振り返り地点となるこの大義名分が生きることになるのです。これまでに、プロジェクトの失敗要因を数々分析してきました。コケたプロジェクトに共通しているのは・・・やはり、大義名分やコミュニケーションがらみが多く・・・特に、さまざまな職種の人が関わるプロジェクトであればあるほど、不可欠な要素だ。

わしらもしっかりと決めなきゃ!!!