家族の肖像 by サンプル 観劇

一見ゴミが散乱している舞台、芝居を上から見下ろす観客席、存在感のあるダイニングテーブルセット、空気を入れて膨らんだ無数のビニール袋・・・老若男女12人が現代の家族の本音をリアルに再現。主観的な『おもしろい話』(ホントはつまらない)を語るところからはじまり、シーンは、スーパーのバックヤードや語学教室、恩師の家、管理人宅など、どんどん変わっていく。だれでも持っている理性の内側に隠れた感情、それを逆手にとって辛辣に表現していくことで、観客の『あるある』といった感情を引き出す。店長の隠れた嗜好(ドM)は、見ている人を笑わせるなど、しっかりと狙いがちゃんと絞れた作品で、1時間50分はあっと言うまでした。劇中に出てきたフランス語は、目の前にいた日本語のわからなそうな外国の方を爆笑させていました。
たまには、観劇もいいもんですね。シルブプレ・・・・・