家族の言い訳 作:森浩美 感想

ブラックビスケッツの「タイミング」を作詞した人が、この本を書いたんだ!!!引き出しがたくさんあってすんごくカッコいい!!
『家族の言い訳』は8つの短編があります。紹介しますと、1編目の「ホタルの熱」は、熱を出す駿くんにアッパーカットでノックダウンされた気分で、朝の通勤電車の中、ハンカチで涙でぬれる目を押さえ、思いっきり鼻をかむといった周りから見るとちょー恥ずかしい行為にでざるおえない状況となりました。続く「星空への寄り道」では、明日は我が身と自分を戒め、「おかあちゃんの口紅」では、いくつになっても変わらぬ親の愛を感じ、そして「イブのクレヨン」では、元シングルマザーだった妻の里香子の憎いほど美しい家族愛の演出とドラマ仕立ての描写が思いっきり感激させてくれました。残りは見てのお楽しみ!
いつも感動をわけてくれる本は、すごく読みやすくて、読み終えてしまうのが惜しいように感じるのですが、これはまさにその典型です。最近オヤジ化してきて涙腺が弱いんじゃないかと言われるかもしれませんが、感涙を求めるならだまされたと思って是非、手にとって見てください、嘘じゃないですよ。