そして誰もいなくなった 作:アガサ・クリスティー 感想

久しぶりにアガサ・クリスティーを読みました、自身5年ぶりです。
孤立するインディアン島、姿なき殺人鬼U.N.オーエン、インディアンが次々と消える童謡をなぞるように、一人また一人と殺されていく・・・インディアン島にいるのは、U.N.オーエンに招待された男女10人、いずれも過去に暗い影を持つ・・・その10人が時を追う毎に何者かに一人ずつ殺されていく・・・島に彼らの他に人がいないことから、犯人は、この10人の中にいるはずなのに「わからない・・・」、いったい誰が・・・最後には『そして誰もいなくなった』・・・まわりの人間が次々と殺され、次は自分かもしれないと考えてしまうくらいの極限状況が、痛いほどの描写で書かれ、何度読んでも新鮮です。
もし、自分に離島でのバカンスの招待状が届いたら・・・インディアン島のことを想い出せるだろうか・・・まともに心配してしまうのでした。(読みたい本を持って、喜んで出かけそうだから怖いですよね。)