正義のミカタ 作:本多孝好 感想 

あなたには「正義のミカタ」がいますか?その人はどんな人ですか・・・

この本、いじめられっ子の亮太が地元のいじめっ子がいない新天地の大学に進学して、そこで出会った『正義の味方研究部』の面々と一緒になり、キャンパスで起こる悪事に対し正義の鉄槌を下し解決していくといったストーリー。気弱な亮太は正義の味方研究部での活動を通じて、正義の本当の意味を探すようになる。何が正しいのか、自分はどうしたらいいのか、そして、亮太が出した結論は・・・亮太は、どちらかというと『フリーター家を買う』の主人公のような感もありで、とても芯のしっかりした青年なんです。遠慮がちといったところが、気弱なキャラの根底のような気もしますが、しっかり考えて行動するから遠慮してるように見えるんです。でも世の中、見た目が大事、ダメだと思ったら直さなきゃ。それは、全てに通じることですよね。

一気に読めます。毎度のことですが、本多作品は、すごく読みやすいですね。人を魅せるキモを押さえた文章を創れることは、ほんとうにうらやましいですね。

ひとつお願いです、この本、どうしてもその後の亮太を知りたくなります。大学を卒業して、世の中に出た亮太を書いてください。お願いしま〜す。