2008-09-06から1日間の記事一覧

切羽へ 作:井上荒野 感想

本編が3月から翌年の4月まで。主人公のセイの南の島での生活と、心の移り変わりを月を数えながら描写していく・・・まるで24のようだ。美しい島と夫との生活、島民とのふれあい、そんなスローな生活の中で、新しく音楽教諭の石和がやってきた。次第に引かれ…

天使のナイフ 作:薬丸 岳 感想 

舞台は大宮を中心に埼玉・板橋・池袋と聞きなれた地名が並ぶ。3人の凶行により命を奪われた主人公桧山の妻、しかし、当時13歳のだった犯人の少年達は、『可塑性』を重んじる少年法により守られ、重罰も謝罪もなくさらに名前すら明かされない。理不尽という言…