風花 作:川上弘美 感想

昨年末、TBS「王様のブランチ」のブックナビコーナーで大賞をとった作品なので、どんな作品なのかと手にとってみました。非常に読みやすく、昨日の東京→大阪と本日の西明石→東京の新幹線での移動時間中に読めちゃいました。主人公の『のゆり』は、"ホワン"としておっとりした性格で、夫の卓ちゃんは潔癖性でさらに思っていることを口にしないタイプ・・・この二人がくっついて、離れて、またくっつく・・・のゆりの心の距離が女性目線で書かれています。正直言って、女性読者であれば、のゆりの気持ちが手に取るようにわかって、共感できるものがあるのでしょうが、男性の私としては、ズバリあまり面白くなかったです。(女性の気持ちになりきれなくて、理解できなかったのかもしれません)いつもインパクトの強いものを好んで読んでいるせいもあるやもしれません。(言い訳です)
風花とは、晴天時に雪が風に舞うようにちらちらと降ること・・・そんな繊細な物語で私なんぞにはもったいなかったです。次いきま〜す。