英雄の書 作:宮部みゆき 感想

「一にして万、万にして一」・・・妹、友理子の兄、大樹探しの旅は、現世から別の輪(サークル)に飛ぶことからはじまる。そこは物語の中の世界・・・現世の作家がつむぐ太古から続いている世界・・・その中を『英雄の書』に魅せられさまよう大樹。友理子は、出会った古書達の力を借りて”印を戴く者(オルキャスト)”のユーリとなり、従者を見つけながら旅する。”辞書のアジュ”,”狼のアッシュ”,そして”無名僧のソラ”従者を連れて街や王宮をさまようあたりは、まるでRPGゲームのようだ。次々と対峙する怪物達をやっつけ、クリアしていく中で、幼いユーリが強く成長し、ついには兄を発見! でも・・・まるで、ハリーポッター版のドラクエ・・・よくあるファンタジーといったところです。新作だからすんごく期待して読んだんですが、ちょつぴり不完全燃焼です。