王様ゲーム 作:金沢伸明 感想

王様ゲーム・・・この甘い響きが懐かしくて、さらに、たまには背筋の凍る思いをしたくて、手にしました。
物語の舞台は、とある学校のひとクラス。クラス全員32名参加の王様ゲームが、0時丁度の一斉メールで始まる。「男子出席番号A番、XXXX、女子出席番号B番、YYYY、2人がZZZZする」、ルールは以下の4つ。
 1.クラス全員強制参加
 2.王様から届いたメールの命令に24時間以内に絶対に従うこと
 3.命令に従わなかった場合は罰あり
 4.王様ゲームを途中でやめることは絶対にできない
はじめは、軽めだった命令だが、すぐに死に結びつくものに変わる。クラスの仲間同志の殺し合い・・・それは、愛憎・敵対もあれば、信頼・仲間もある。自分が生き残るためには、冷酷な決断も必要・・・でも、指名された相手が、恋人だったら・・・親友だったら・・・それでも、あなたは死につながる行動を取れますか?まさに究極の王様ゲーム。そして、そこには・・・
昔ながらの素材って、携帯のように、今風のツールを使ってリメイクすると、時代色がなくなって、臨場感が出てきて、生き返りますね。まさに、その象徴のような物語で、文字面でスプラッター感覚を味わえます。そしてなぜか『告白』を思い出した私でした・・・。