白銀ジャック 作:東野圭吾 感想

書店のPOPで『いきなり文庫!』お得感のあるこの言葉に、素直につられました。(これからは、この形式が増えると読み手にとってすごく優しいですね、と思うのは私だけでしょうか?)

舞台は、新月高原スキー場・・・若かりし20代の頃、スキー全盛期で、「私をスキーに連れてって」ばりに仲間と出会いを求めて、また合コン目的で、丸の内界隈から深夜のスキーバスに乗り込む。頭の中で夜通し流れる定番のユーミン!♪恋人がサンタクロース♪・♪ブリザード♪など・・・スキー場の記憶を回想するだけで、懐かしさもあり気持ちは20代(エーッ!)に戻ったままで一気に読めました。

話しは、このスキー場が犯人から人質に取られるのです。スキー場に雪が降る前から仕掛けられた爆弾、雪の下となった今では、どこに埋まっているのか皆目検討も付きません。そこを逆手に犯人は、『爆破されたくなければ身代金を出せ』と要求してきます。志賀高原を思わせるような巨大な一大スキーリゾートの新月高原。新月高原リゾートの社長の対応は?はたしてゲレンデやそこで楽しむ人を守れるのか・・・スピード感もあり、結構楽しめました。

冬を目の前にしたこの時期だからこそ、「白銀ジャック」面白いのではないでしょうか!!今シーズン、久しぶりにスキー場に行ってみたくなりました。