王様ゲーム 臨場 作:金沢伸明 感想

ほぼ1カ月、本の感想をお知らせするのを勝手にお休みさせていただいてましたが、やっと少しずつ体も伸ばせるようになりましたので、拙い内容で恐縮ですが、またボチボチ更新させていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、今年の書き始めとなる本は、シリーズ3作目となるこれです。なぜ年明け早々から王様ゲームなのかって・・・それは・・・ただ、正月にはふさわしくない内容かもしれませんが、昨年末に新刊が出ていたので、気になってただけです。毎回そうですが「王様ゲーム」は読後、読書したというより、2時間ドラマを見たような感覚になります。ゲーム中は毎日がキーファーの"24"状態なのです。文章に難しいところは無いし、2時間前後で読めますし、スリルとサスペンスを感じたいとおもったら、是非手にとってみてください。高校生たちが追いつめられていく中で友情や生きることへの執着とその反動からくる諦めが、交互に話題となり、どんどんドラマの中へ吸い込まれていく感覚が味わえます。シリーズ3作目となった『臨場』は、前作の『終極』を他の方向から並行して見ていくストーリーで、続けて読んできた人には、「あっ、そうなの」と思えるところも出てきます。個人的には、『終極』がすごく怖かっただけに『臨場』はちょっと残念ですが、期待通りの王様ゲームであることは間違いないので、興味有る人は、いちど金沢伸明ワールドに触れてみてください。午前零時のメールが怖くなりますよ。
あっそうそう、王様ゲームが今年の夏に映画になる様です。頭の中に投影されたドラマが、実際の映像でどうなるのか、かなり気になりますね。

MacBook Air 11インチ欲しい!